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 ホルンは正しくは「フレンチ・ホルン」と呼ばれ、カタツムリのような形をした金管楽器として親しまれています。その起源は貴族が狩猟のときに使う「角笛」だったといわれています。ホルンが現在のような形になったのは19世紀も半ばになってからのことです。ルネサンス文化の浸透とともに、ホルンは宮廷音楽にも頻繁に使われるようになりました。現在、ホルンはオーケストラの楽曲には欠かせない楽器になっています。

 ホルンの大きな特徴は金管楽器で唯一、ベルが後ろに向いていて、右手をベルの中に入れて演奏するという点です。左手でレバーの操作を行い、ベルの中で右手の位置を変えることによっても音量や音程をコントロールできミュートの役割も果たせます。

 ホルンは単一の調性の楽器をシングル・ホルン、2つの調性を持つものをダブル・ホルンといいます(トリプル・ホルンと呼ばれるものもあります)。広く普及しているダブル・ホルンは1箇所のレバーを操作するだけで、F管(へ調に調律されているホルン)がB♭管(変ロ調に調律されているホルン)になる機能を持っており、違う調性の音を切り替えひとつで出すことができるようになっています。

 ホルンは金管楽器の中でも特に柔らかい音、優しく深みのある味わいのある音色を持ち、強奏ではトロンボーンと張り合えるほどの迫力の旋律を奏でられます。木管五重奏の中にも使用されるほど、活躍の場が多い楽器です




ホルンの名曲


モーツァルト:ホルン協奏曲第1番 ニ長調

モーツァルト:ホルン協奏曲第2番 変ホ長調

モーツァルト:ホルン協奏曲第3番
モーツァルト:ホルン協奏曲第4番 変ホ長調

リヒャルト・シュトラウス:ホルン協奏曲第1番
シューマン:4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック ヘ長調
リヒャルト・シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
ブラームス:ホルン三重奏曲Op.40

ホルスト:組曲「惑星」より”木星”
ヨハン・シュトラウス2世:ポルカ「狩り」
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
リヒャルト・シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」

ウェーバー:狩人の合唱




ホルンの種類

F管シングルホルン(ウィンナホルン)

 単一の調性をもった楽器をシングルホルン、2つの調性を持つものをダブルホルンと言って区別されます。
現在では、F管シングルホルンがプロ奏者の演奏に使われることはまずありませんが、F管シングルホルンの中でも唯一プロオケで使われているような種類のホルンをウィンナホルンといいます。名前の通りウィーンフィルハーモニーを初めとするウィーンで使われている楽器で、一般的なフルダブルホルンとの主な相違点はロータリーヴァルブ式ではなく、ウィンナヴァルブというピストン式のヴァルブを使用しているのが大きな特徴です。

Bシングルホルン

 B♭管のみのシングルホルンです。F管シングルホルンと比べると息も入れやすく、明るく軽い音質で、音程の正確さが増し、更に高音域が容易に出せます。ただ、管長が短いのと作りがやや単純なので、中音域の音質に深みが欠けます。あまり中音域を使わないオーケストラの第1・第3奏者やソリストなどが使用しています。

フルダブルホルン

 もともとはF管あるいはB♭管だけのシングルホルンが使われていましたが、一つのホルンにF管とB♭管を組み込み、ヴァルブで切り替えられるようにしたのがフルダブルホルンです(切り替えは親指で行う)。現在最も一般的に使用されているタイプで、このホルンの特徴は、音程、音色、正確性、パワーなどの要素を一つのレバーでF管、B♭管と切り替えることによって臨機応変に使い分けが出来る事です。欠点は重いこと。また、構造が複雑なために価格が高くなります。

セミダブルホルン

 フルダブルホルンと同様に一つのホルンにF管とB♭管を組み込んだ楽器ですが、メインをB♭管とし、F管の機能はB♭管の音程補正ぐらいの感覚で構成されています。その切り替えは補正管と呼ばれる迂回管(抜差管)を追加して簡易的に切り替える形で行っています。フルダブルホルンより全体に軽い重量の楽器になりますが、通常F管側は複雑な経路を通るために音質的に劣る場合があります。




ホルンの値段 : 20万〜130万

 価格はメーカーによってかなりの差があります。フルダブルホルンは、安い物でも20万円後半位から30万円台以上になります。本格的なモデルでは50万円前後からとなり、初心者にとってやや高価ではあります。アレキサンダー・シュミット・パックスマンなどのヨーロッパ系の楽器は100万円前後の値段が設定されています。日本のヤマハやコーン・ホルトンといったアメリカのメーカーにはフルダブルホルンの安いモデルの場合では30万円〜40万円台で設定されています。高いものになると130万円以上します。
しかし、高い楽器は素晴らしく、安い楽器は鳴らないというわけではありません。最近では台湾製のジュピターとか中華人民共和国製などの楽器がでてきているようです。



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