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オーケストラのピッチについて

 オーケストラは演奏をする前に「チューニング」をしますが、これは音合わせで、オーボエが吹くAの音、ドレミでいうと「ラ」の音にあわせて行います。

 このAの音は周波数でいうと440Hz(ヘルツ)ですが、オーケストラによってこの周波数(ピッチ)が少しずつ異なっています。現在、一般的には日本のオーケストラではNHK交響楽団をはじめ442Hzですが、アメリカは低めの440Hzで、ところがヨーロッパ、特にドイツ・オーストリアではこれが444ヘルツとか445ヘルツになっていることが珍しくありません。有名なベルリン・フィルやウィーン・フィルも結構高めのピッチを採用しています。(ベルリン・フィルはカラヤン時代は446Hzで演奏していたと言われています。)

 ではなぜ、オーケストラによって演奏のピッチが違うのでしょうか。一般的には弦楽器はピッチが高いほど弦のテンション(張力)が高くなり、張りと音量のある音になるので、好まれる傾向にあるようです。また楽器にもピッチは関係が深くて、楽器が作られた国のピッチの事情に合わせられていることもあるようです。

 ピアノコンチェルトなどの時のピッチは、ピアノにオーケストラが合わせる場合や、ピアノのピッチをオケに合わせて調律する、どちらもあるようです。イギリスやヨーロッパのホールでは、A=440HzとA=444Hzの二種類のピアノを揃えているところもあるとのことです。ちなみに日本のコンサートホールのピアノは442Hzで調律されているところがほとんどです。

 調律についていえば、ピアノという平均率で調律されたものがオケと合わせるものになると、ピアノの平均率であっても、オケはかまわずならすので、同じ高さに調律されているとしても、オクターブの音程をオケよりも少し広くとるのが常識だそうです。

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