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指揮を専門とする指揮者という職業が現れたのは19世紀後半です。それまでは指揮はほとんど作曲家自身がしていました。最初の職業指揮者はリストとワーグナーの弟子のハンス・フォン・ビューローだといわれています。
それまでの指揮の仕方は様々でした。17世紀の作曲家リュリは金属製の杖で床を叩いてリズムをとる指揮をしていましたが、誤って足を突いてしまい、その傷が元で死んでしまったというエピソードがあります。
チェンバロやピアノを弾きながら指揮をしたり、シュトラウス父子のようにヴァイオリン片手に指揮をする方法もありました。現在でも楽器を演奏しながら指揮をする例もありますが、通常は細い棒を振って指揮をします。このような指揮をするようになったのはメンデルスゾーンあたりからです。
指揮者はオーケストラの音色やテンポを図りつつ、全体の演奏をまとめあげてゆきます。指揮者の解釈によって、演奏のスタイルや曲のイメージが大きく変わるもので、解釈の違いがそのまま指揮者の個性となり、オーケストラの評価へとつながります。その解釈や奏法を各楽器奏者のメンバーに的確に伝え、全体がまとまるよう指揮をとる統率力、そして何よりも深い音楽的才能が要求されます。
オーケストラでは、指揮者は尊敬を込めてマエストロと呼ばれることもあります。専任の場合は常任指揮者、演奏会やツアーのために呼ばれた場合は客演指揮者と呼ばれます。またオーケストラやオペラ団の方針に影響を与える常任指揮者は音楽監督を兼任することもあります。
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