ザ・オーケストラ  オーケストラの編成や楽器の種類、プロオーケストラ、アマチュアオーケストラ、指揮者、コンサートの楽しみ方、オーケストラを支える裏方の仕事まで、オーケストラの魅力がぎっしり詰まったサイト。 このサイトでオーケストラのすべてがわかる!
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オーケストラの基礎知識 その2

オーケストラをより楽しむために、知っているとちょっと楽しくなるような豆知識や、華やかなステージからではわからない裏方さんのことなどを綴ってみました。




コンサートマスター

フェスティバルオーケストラとは 

オーケストラのピッチについて

オーケストラのチューニング

オーケストラのオーディション




 コンサートマスター

コンサートマスターとは、オーケストラの演奏をとりまとめる職を与えられた人のことをいいます、一般には第1ヴァイオリン(ヴァイオリンの第1パート)のトップ奏者がこの職を担います。それが女性奏者の場合はコンサートミストレスといい、それぞれ省略してコンマス、コンミスと呼ばれることも多い。

 コンサートマスターの役割

演奏全体のとりしまりは指揮者の役目ですが、実際の細かな音の出だしや切る位置、微妙なニュアンスは、指揮では示しきれないことも多く、演奏者としては楽器を演奏するコンサートマスターのボーイングの方が、細かいニュアンスがわかりやすいことも多い。このような場合、演奏者は指揮を見るのと同時にコンサートマスターを見て演奏をします。コンサートマスターはそれに応えて指示を出しています。

 指揮者の指示を補う

指揮者の指示を補ったり、指揮者の指示に従って演奏法を細かく指示したり、演奏者を代表して指揮者と協議したりします。

 指揮者の代理を務める

指揮者がいないときには、コンサートマスターが代理を務めることもあります。そのために実力もあり、かつ団員や指揮者から信頼の厚い人でないと務まりません。

 弦セクションのボーイングを決める

ヴァイオリンセクションだけではなく弦楽器のセクション全体のトッププレーヤーでもあることから,弦セクションのボーイングを決めるという役目があります。

 ソロの演奏を担当する

1ヴァイオリンのトップとして、ヴァイオリン・ソロの部分はコンサートマスターが担当することが一般的です。

 ステージへの登場

ステージに入る時は、他の団員より少しあとにステージに登場し、そしてステージの一番前に座り、指揮者と常にアイコンタクトを取りながら演奏を始めます。

 演奏前のチューニング

演奏前のチューニング(音合わせ)では、オーボエが出すA音に合わせて、先ずコンサートマスターがその音を引き取ってから、次に各奏者が合わせていきます。

 オーケストラの起立・着席の合図をする

演奏の前後に指揮者が挨拶をするときには、オーケストラが起立することが多いのですが、その場合の起立・着席の合図はコンサートマスターが行います。




 フェスティバルオーケストラとは


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優秀な若手演奏家を集めた臨時編成のオーケストラをフェスティバル・オーケストラと呼んでいます。

 近年フェスティバル・オーケストラが脚光をあびているのは、欧州の常設オーケストラの多くが、国や自治体からの補助金削減で財政難にあえいでいて、長期的視点から若手を育成する余裕がなくなってきていることがあります。

 旧ソ連や東ヨーロッパ、中国などの演奏家が自由に行き来できるようになり、若手中心のオーケストラならギャラも高くなくて優秀な人材を世界中から集めることが可能になりました。そこで一流の指揮者やソリストを招いたトップクラスのフェスティバル・オーケストラは、耳の肥えた観衆を十分満足させる実力をもっているということが認められてきました。

 著名なフェスティバル・オーケストラとしては、ルツェルン祝祭管弦楽団、UBSヴェルビエ・フェスティバルオーケストラなどがあります。




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 オーケストラのピッチについて

オーケストラは演奏をする前に「チューニング」をしますが、これは音合わせで、オーボエが吹くAの音、ドレミでいうと「ラ」の音にあわせて行います。

 このAの音は周波数でいうと440Hz(ヘルツ)ですが、オーケストラによってこの周波数(ピッチ)が少しずつ異なっています。現在、一般的には日本のオーケストラではNHK交響楽団をはじめ442Hzですが、アメリカは低めの440Hzで、ところがヨーロッパ、特にドイツ・オーストリアではこれが444ヘルツとか445ヘルツになっていることが珍しくありません。有名なベルリン・フィルやウィーン・フィルも結構高めのピッチを採用しています。(ベルリン・フィルはカラヤン時代は446Hzで演奏していたと言われています。)

 ではなぜ、オーケストラによって演奏のピッチが違うのでしょうか。一般的には弦楽器はピッチが高いほど弦のテンション(張力)が高くなり、張りと音量のある音になるので、好まれる傾向にあるようです。また楽器にもピッチは関係が深くて、楽器が作られた国のピッチの事情に合わせられていることもあるようです。

 ピアノコンチェルトなどの時のピッチは、ピアノにオーケストラが合わせる場合や、ピアノのピッチをオケに合わせて調律する、どちらもあるようです。イギリスやヨーロッパのホールでは、A=440HzとA=444Hzの二種類のピアノを揃えているところもあるとのことです。ちなみに日本のコンサートホールのピアノは442Hzで調律されているところがほとんどです。

 調律についていえば、ピアノという平均率で調律されたものがオケと合わせるものになると、ピアノの平均率であっても、オケはかまわずならすので、同じ高さに調律されているとしても、オクターブの音程をオケよりも少し広くとるのが常識だそうです。




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 オーケストラのチューニング

オーケストラの演奏会では、指揮者が登場する前に「ぴー」という音が始まりますが、これは楽器のチューニングをしているところです。楽器のチューニングは楽屋で済ませてはいますが、照明などがかなり強いステージ上での温度や湿度の変化の影響を受けやすい楽器のピッチの微調整をするために行っているものです。

 チューニングは初めにオーボエが“ラ”(A)の音を出し、初めに管楽器が合わせます。つづけてコンサートマスターが音を取り、弦楽器が合わせていきます。なぜ、オーボエの音に合わせるかというと、その昔はオーボエという楽器はピッチの定まりにくい楽器で、まわりの楽器にあわせてもらっていたそうです。(現在では、オーボエはもっともピッチが安定している楽器としてその役割を与えられていますが・・・)また、木管楽器のリーダー的な役割をするオーボエの音色が、よくひびいて、みんなに聞こえやすいからということもあるようです。

 ではなぜ「ラ」の音で合わせるのかということですが、今から2600年ほど前、古代ギリシャで当時使われていた弦楽器に張られていた弦の中で、一番低い音の弦を「A」と名付けました。それが今の音でいう「ラ」だったようです。現在のヴァイオリンなどの弦楽器も“ラ”(A)の音は開放弦(何も抑えないで出る音)で出せるため調弦がしやすくなっています。

 この“ラ”の音は440ヘルツ(Hz)の周波数になります。この440ヘルツですが、1939年に国際標準ピッチと決まり、放送・音楽に関連する音はすべてこのピッチが基準になっています。しかし、このピッチはオーケストラによって少しずつ異なります。日本で多いのは442ヘルツ、アメリカでは440ヘルツ、ヨーロッパなどでは440〜444と幅があるようです。ピッチが上がると少し華やかに聴こえるというようなこともあり、時代とともにすこしずつ変わってきているようです。




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 オーケストラのオーディション

オーケストラのオーディションとは「入団試験」のことをいいます。プロのオーケストラ団員になるには、採用試験にあたるオーディションを通過して団員になります。また公募ではなく、エキストラとして何度か演奏会に参加している奏者に指名でオーディションを行うという団体も少数ですが存在します。

 普通はオーディションが行われるのは、定年や退団した演奏者の補充の時に行うので、オーディションの開催時期はその時々に行われます。オーディションは新聞や、音楽雑誌、関連団体、演奏家などに広く公募されます。

 オーディションでどの様な選び方をするのか、その方法はオーケストラによって随分違いますが、一般的なオーケストラのオーディションでは、審査員として、指揮者、コンサートマスター、募集されている楽器のセクションメンバー、その他の一般団員、運営側からは事務局長などが参加して行われます。審査には指定された協奏曲やソロの曲や、オーケストラ曲の中から重要な旋律や、演奏の難しい箇所も課題に加えられます。

 オーディションに合格してもすぐ正式団員になれるわけではありません。オーディションでの短い試験だけでは、その奏者の本質的な能力を見分けることは非常に難しいので、3ヶ月から1年の試用期間を設け、その後に本採用となります。試用期間中には実際の演奏会に参加させて、アンサンブルの能力や、その個人の性格的な面まで知ることが出来るので、オーケストラにとっては非常に有効です。試用期間の後、再び団員の投票などにより正式団員として採用するかが決定されます。

 日本のプロ・オーケストラでは殆どの団体が国籍についての制限や、必要な資格は特にないようですが、年齢制限はあるところが多いようです。

 オーディションで競争率の高い楽器・低い楽器は

 オーケストラの団員の入れ替わりはあまり多くありません。中でも倍率が高いのは管楽器です。特にオーケストラでは1人しかいない、ティンパニー奏者やチューバ奏者はとても大変です。ヴァイオリンのようにたくさん人数が必要でないので、自然と高い倍率になります。1回の募集に木管・金管楽器では50〜100名の応募があります。管楽器でも比較的競争率が低いのはホルンです。オーケストラには1番〜4番までのホルン奏者が必要なので、他の楽器よりも多くの人数を取るために、それだけ募集回数も増えるからです。

 逆に倍率の低い楽器は、ヴィオラです。オーケストラにはたくさんのヴィオラ奏者が必要ですが、ヴィオラ奏者というのは意外に少なく、いつも足りないような状態にあるようです。




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