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クラシック音楽のトリセツ (SB新書)
    クラシック音楽の仕事


コレペティトゥア


 コレペティトゥアとは、オペラ歌手が新しいレパートリーを覚えるのを手伝うピアニストのことをいいます。マンツーマンで歌手にあわせてピアノを弾き、伴奏以外にも、オペラ歌手の教師役となり、歌い方や発音、演技の指導を行います。2重唱などでは相手のパートを歌うこともあります。時には食事や健康管理、衣装の選択までアドバイスを求められることもあります。

 プロンプターもコレペティトゥアの仕事の一つになっています。プロンプターとは舞台に設けられたプロンプター・ボックスに入り、縦15センチほどの隙間から歌い手に、「入り」の合図を出し、歌詞の歌いだしの部分を一語ずつ口で伝えていく作業です。プロンプターはオペラのすべてを理解していなくては出来ないため、多くはこの条件を満たすコレペティトゥアが務めます。さらに、同様な条件から字幕スーパーのキュー・サインを務めることもあります。

 コレペティトゥアの条件としては、ピアノの高い水準の技術はいうまでもありませんが、さらに、言語、オペラ、舞台のあれこれに精通して、それを歌手に的確に指摘し、気づかせてくれる歌手の客観的な耳をもっていることが必要です。三度の食事よりオペラが好きという人が、優れたオペラのために粉骨砕身、奉仕したいという気持ちなしにはできない仕事のようです。

 コレペティトゥアになるためには、音楽大学のピアノ科や伴奏科を卒業し、オペラ団体に所属しながら修業を積んでいきます。音楽大学によってはピアノ科とは別にコレペティトゥア育成コースを設けているところもあります。

 コレペティトゥアは日本ではあまり認知されていない職業であるため需要自体は多くありません。日本初のオペラ劇場、新国立劇場が落成して以来、日本でもコレペティトゥアへの認識が少しずつ高まってきています。オペラの盛んな海外で圧倒的に男性のコレペティトゥアが多いのは、コレペティトゥアは指揮者の卵の下積みの仕事とされているためです。



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