オーケストラのコンサートにはステージ・マネージャー、通称「ステマネ」と呼ばれる人がいます。コンサートの場合は指揮者、ソリスト、楽員の出入りを促したり、楽員の椅子や譜面台動かしたり、ステージのセッティングをしたりする人です。通常コンサートに行っても聴衆はあまり会うことがありません。オーケストラの場合、ステージマネージャーは裏方の責任者として大変忙しい仕事です。
ステージマネージャーになるのには一般的には、オーケストラの楽器スタッフやステージ・マネジャーのアシスタントをしながら仕事を覚えていきます。現在、日本のプロオーケストラは30余団体があります。
まず、練習前にプログラムをチェックし、出演する楽員数を確かめて椅子と譜面台を決められた場所に並べることから始まります。コンサート会場と練習所は離れているころが多いので、大型の楽器や特殊楽器をホールまで運び込む作業があります。そして公演当日のセッティング。演奏会場によって、ステージの広さ、ホールの響きなどを考慮して微妙に変えていかなければなりません。
いよいよ本番となりコンサートの進行のすべてをつかさどります。本番終了後は楽器の運び出しが完了してようやく仕事が終了します。これらの作業をアシスタント・ステマネと数人のスタッフによって行います。
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