オーケストラの世界では、ヴァイオリン奏者は殆どが女性という状況はすでにあり、クラシック予備軍ともいえる高校のブラスバンドでも殆どが女性になっています。こうなるとクラシック音楽の奏者は「女性だけ」になってしまう日も近いのではと思われる勢いである。
しかし、指揮の世界ではまだほとんどが男性です。最近ではブザンソン国際指揮者コンクールで女性初の優勝をした松尾葉子さんや、CMなどでもおなじみの西本智実さんの活躍でもわかるように、国内でも女流指揮者が徐々に増えてきています。また大学の指揮科にも女性の在籍者が増えています。
一般的には女性は「論理的思考力」や「統率力」などが・・・と女性指揮者が少ない理由のようにいわれていますが、実際には「女性だから」という根拠は見いだせず、男性と同じくらいの程度において、個人差の方が大きいように思えます。
なお、指揮者になろうとする人は、自己顕示欲が強い人間でないと務まらないという気はします。そのような性質は女性より男性に多く存在すると考えられるので、結果、女性の指揮者が少ないのではともいえそうです。
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