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クラシック・ベスト200


    クラシックの素朴な疑問


レンタル楽譜について



 オーケストラなどで曲目を決める際にまず考えることは楽譜の入手があります。人気のある作品は、「売り譜」がありますが、めったに演奏しない曲や、次に取り上げるのがいつか分からないような作品は「レンタル楽譜」に頼ることになります。また、著作権の切れてない曲はかなりの曲がレンタル譜しかないことも多くあります。

 レンタル譜は出版社が持っていて、オーケストラに有料で貸し出します。その多くは当然ながら外国の出版社になります(日本に代理店がある場合もある)。管弦楽の楽譜をレンタルすると、コンダクタースコア(総譜)&各パート譜一式が届き、おおよそ1年程度の期間借りることができます。但し、その使用料はかなりの高額(何十万)になることも多く、曲によってはレンタル料金が高いためにその曲を断念したということもよく聞きます。

 レンタル楽譜の貸し出し規約については、おおよそどこの出版社も似たり寄ったりですが、面白いのは、書き込みが認められていることです。書き込み禁止ではリハーサルに困ってしまうというのがその理由ですが、Aオーケストラのメンバーが書き込んだことを、Bオーケストラのメンバーが訂正する必要も当然起こってきます。練習中では消しゴムで消した上に書くというような余裕はなかなかないので、鉛筆でグシャグシャと消して、そのそばに新しく書き込んだりすることになります。

 レンタル譜の裏表紙のところに指揮者がサインをする習慣があるのですが、池辺晋一郎さんの「オーケストラの読みかた」の著書の中には、指揮者用のレンタル・スコアで、前に使った著名指揮者Cの書き込みで「rit(リタルランド)=次第に遅く」」とある。次に使ったのは、やはり著名指揮者Dの書き込み。くだんのritの箇所に「←バカ」in tempo(イン・テンポ)=速度を変えずに)」と、いったようなことも。

 レンタル譜は世界中のオケを巡ってきた楽譜なので、いろんな書き込みの中にシャレタ落書きや、大指揮者の名前を見つけて興奮することもあったりして面白いそうです。但し、書き込みには色鉛筆やボールペンは禁止。また鉛筆書きであっても、この楽譜を後で別の人が使うということを忘れてはいけません。また、レンタル料金には著作物使用料は含まれていないということもお忘れなく。



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