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クラシック・ベスト200
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クラシックの素朴な疑問 |
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オーケストラや、吹奏楽団、合唱団、ポップスのビッグバンドなどには多くの演奏者をまとめ、コントロールするために指揮者が必ずいます。では野球選手と並んで男の子の憧れの職業、オーケストラの指揮者の収入はどうなっているのでしょうか。
現在、日本にはプロのオーケストラが30団体ほどありますが、それぞれに音楽監督、常任指揮者、名誉指揮者、桂冠指揮者、永久指揮者、客演指揮者、正指揮者などといった様々な称号の指揮者がいます。(これらの称号に対しては日本では殆どタイトル料が支払われることはありません。タイトルは名誉職の意味合いが強く、演奏料に加味されて帳尻が合わせられています。)
オーケストラに所属している指揮者はそれぞれのタイトル(称号)によって年間の演奏回数等がほぼ決められていて、出演料も決められています。例えば定期演奏会の場合は通常2日間程度のリハーサルと本番でいくらというように、リハーサル込みでギャランティが決められています。
例えば、海外のメジャーの指揮者コンクールに優勝したような若手の指揮者の場合は1回の指揮料は20〜30万円程度です。その後、知名度があがって多くの聴衆を呼べる指揮者になると、指揮料は上がっていきますが、それでも50〜120万円程度です、いま世界中でもトップクラスといわれる小沢征爾さんのように必ず会場を満員に出来る巨匠になると500万を越すということを聞いたことがあります。
オーケストラの指揮者はプロのオーケストラのほか、アマチュアオーケストラの指揮や、また合唱団や吹奏楽団などの指揮もする人もいます。これらの演奏を合わせると中堅どころの指揮者では年間30〜50公演程度を行い、その他、大学講師や学校などでの指導料などをあわせると年収で1500万〜2500万円程度の収入ということになります。
一方、外国では、以前、シカゴトリビューン紙に指揮者の給与についての記事がありましたが、ニューヨーク・フィルのロリン・マゼールが$220万、ボストン交響楽団のジェームズ・レヴァインが$150万、サンフランシスコ交響楽団のティルソン・トーマスが$150万とありました。(いずれも年間契約料)
ちなみに、楽団員の給与はシカゴ、ボストン、フィラデルフィア、ロサンジェルス・フィルくらいのオーケストラで平均$13万で、最も高いコンサートマスターで$40万程度とのことです。 |
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クラシック音楽全史 ビジネスに効く世界の教養
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