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オーケストラの職人たち (文春文庫)

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オーケストラの事務局

 オーケストラの演奏に触れることは多くても、その運営体制について知る機会はほとんどありません。ここではオーケストラの事務局の仕事についてご紹介します。

 話題性のある演目や世界的な指揮者の招聘など、マスコミにとりあげられるような演奏会にばかり注目が集まりがちですが、オーケストラの本領は定期公演にあります。「定期演奏会」はそのオーケストラが独自に音楽的チャレンジをするためのメインの公演になります。

 オーケストラはその定期演奏会を軸として「特別公演」や「依頼公演」といわれるいわゆる売りの公演活動を行っていきます。その様々な演奏活動のサポートをしていくのがオーケストラの事務局です。オーケストラの運営組織は様々ですが、大きく分けるとおよそ3つの部門に分かれます。「演奏・制作部門」、「事業・広報部門」、「経理・総務部門」です。

 まず、「演奏・制作部門」では運営委員会や音楽監督を中心にして指揮者や曲目などのプログラミングを決定します。企画されたプログラムに添って、事務スタッフ、ステージマネージャー、インスペクター、ライブラリアンなどと団員のサポートをして演奏会の開催準備をしていきます。

 つぎに「事業・広報部門」では、公演に関わる新聞、雑誌へのパブリシティ等の広報活動を行い、定期公演や主催公演のチケットの販売を行います。そして、最も重要な業務として主催公演以外の日に様々な公演の機会をつくるための営業活動があります。具体的には、企業が地域貢献活動の一環で行う公演や、県や市で行う周年記念イベント、文化ホール主催のイベントに売り込みをします。

 そして「経理・総務部門」では、演奏・制作部門と事業・広報部門のサポート、経理面の業務を行います。


 これらの業務の基本にあるのは、オーケストラ自体を存続していくための財源確保にあります。ほとんどのオーケストラは主催する「定期公演」のチケット収入だけではとうてい足りませんので、いわゆる「売りの公演」を数多く行います。これは収入の確保という面と、オーケストラの社会的使命である文化の啓蒙活動としての役割があります。

 しかし100名近い団員、事務局がいるオーケストラは、これでも十分ではなく、国や自治体からの補助金を得て運営しているというのが現状です。2009年、民主党が始めた「事業仕分け」ではこの補助金が削減されて話題になりました。



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