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オーケストラコンサート開催マニュアル


 
  コンサート当日(ステージ・楽屋)


 ステージ・マネジャー 

 ピアノ調律 

 照明 

 音響 

 ステージでの花束渡し

 場内アナウンス

 ケータリング 



ステージ・マネジャー(ステマネ) 

 オーケストラの演奏会のステージマネージャー(以下ステマネ)は指揮者、ソリスト、楽員の出入りを促したり、楽員の椅子や譜面台を動かしたり、ステージのセッティングをしたりする人です。オーケストラの場合、ステマネは裏方の責任者として大変忙しい仕事です。

 まず、椅子と譜面台を決められた場所に並べることから始まります。コンサート会場と練習所は離れているころが多いので、大型の楽器や特殊楽器をホールまで運び込む作業があります。そして公演当日のセッティング。演奏会場によって、ステージの広さ、ホールの響きなどを考慮して微妙に変えていかなければなりません。

 いよいよ本番となりコンサートの進行のすべてをつかさどります。本番終了後は楽器の運び出しが完了してようやく仕事が終了します。これらの作業をアシスタント・ステマネと数人のスタッフによって行います。


 ステマネは演奏中は出来るだけステージ袖に待機しているようにします。ステージ上での思いがけないアクシデントにもすぐに対応できるようにするためです。地震が起こったり、客席から不審者などが上がってくるようなこともなきにしもあらず。あらゆることに気を配る心がけが大切です。


ステージマネージャーの仕事 (詳細)

 ステマネの仕事は出演者が演奏に専念できる状況を作り出す、本番当日の流れを演出的側面をも含めてとどこおりなく運ぶことがその仕事のすべてです。舞台の展開・演奏はスムーズに進行してあたりまえの世界です。

 心構えとしては必要最低限の指示を出演者に出す以外は、出演者の雑用係に徹するのが肝心です。

(公演当日)

●楽器の搬入

 楽器はデリケートで高価なため運搬には大変気を使わなくてはなりません。楽器を積む順番、場所、効率よく行うには経験が必要です。

●楽屋周りの準備

・楽屋割り、名札の用意と掲示

・お茶の用意(ホール備え付けのものを使用することが多い)

・弁当の用意・から箱の回収等

・通行証の配布等

●ステージのセッティング

・譜面台・椅子のセッティング(所定の位置に並べた後でステマネは最終調整を行います。指揮台と弦楽器との位置関係や椅子と椅子との間隔、プルト間の距離、譜面台の高さ、指揮者用譜面台の高さ、指揮者用バス椅子の高さなどの微調整を行います。)

●当日のホール技術者との打ち合わせ(照明・音響・反響版、アナウンス等)
指揮者やソリストなどと進行に関する打ち合わせをします、併せてホールの技術スタッフと進行スケジュールについての確認を行います。

●開場時間から終演まで

・ステマネが開場の指示を出します。開場したら開演までの間は出演者に対して進行状況の連絡をします。また様々な理由から、開演時間を遅らせたりする場合の決定や伝達も行います。

・楽員がステージに入るキュー(きっかけ)を出し、全楽員がステージ上で所定の位置に落ちついたらコンマスに入場のキューを出し、続いて指揮者、ソリスト等の出演者に入場のキューを出します。

・公演中に楽器等のセッティング変えがある場合は移動を行います。移動位置はリハーサル時に決めた位置をばみり(ステージ上に譜面台の位置などをマークする)をしておきます

・演奏終了直後はステージで使用したスコアや花束、ハンカチ、スペアの指揮棒などを、指揮者やソリストに返します。

●終演後

・楽器の搬出と同時にステージ周り、楽屋周りの片付け復帰を確認し楽屋の鍵等の返却をします。

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ピアノ調律 

 ピアノの調律については、事前の会場との打ち合わせの際にホールを通じて依頼してもらうのが普通です。調律は通常、ホールのピアノのメンテナンスの会社(スタインウェイ製なら松尾楽器、ヤマハ製ならヤマハ)に依頼されます。そして調律料は当日、調律終了後に主催者が支払います。

 ピアノの調律にはおおよそ2時間かかりますが、そのピアノ調律の時間も会場の使用時間の中に含まれます。そしてピアノソロやピアノコンチェルトなどのピアノ主体の演奏がある場合には、調律師さんには演奏会が終了するまで立ち会ってもらいます(これには別途立会い料金がかかります)。

 その理由は、演奏の途中でピアノの弦が切れるようなアクシデントに対応してもらうためです。弦が切れた場合には弦を張り替えて演奏を継続しますが、代わりのピアノがあればそれを使用する場合もあります。いずれにしても調律師さんの判断を仰がなければなりません。

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照明 

 ステージの照明については通常はどこでもクラシックのオーケストラ演奏会用の「セット」というのがあり、特別な照明(色をつけたり、スポットライトを使用したり)以外はホール側にお任せするのが通常です。

 なお、コンサート開始の際の照明をつけるタイミングと、終演の際のタイミングはステージマネージャーがきっかけを出します。




音響 

 オーケストラの演奏会の場合はPA装置は使用しませんが、場内アナウンスをしたり、挨拶等でマイクロフォンが必要な場合は、ホールの音響設備を借用するようになります。

 また録音や録画で収録を行いたい場合には、ホールに依頼する方法と、業者に委託する方法があります。ただし録音はホールに依頼することができますが、録画を請け負ってくれるホールは少なく、ほとんどの場合は主催者が依頼した業者が入ることになります。

 この場合でも音声を使用するため、ホールの録音施設を借用することになります。 いずれの場合も打ち合わせの時に依頼をし、当日はホールの専任技術者にすべてお任せします。

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ステージでの花束渡し 

 花束は指揮者やソリスト、お世話になった指導者の方々へ渡します。花束は最後の曲の演奏が終わった後に渡しますが、花束を渡す担当の人は、最後の曲の10分ぐらい前になったらステージ袖(通常は客席から見て左側)に待機します。

 ステージへ出るときのタイミングはステージマネジャーの指示に従います。普通は演奏者が演奏終了後ステージ袖に戻ってきますが、一度ステージに出て、戻ってきて2度目か、3度目にステージに出たときに渡します。

 その時、気をつけることは、花の方を客席側に向けて持つようにします。また、渡す人が何人かいる場合にはステージ奥から渡す順に出て行くことも忘れずに。

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場内アナウンス 

 アナウンスの人とアナウンスの原稿は通常主催者が手配します。アナウンスを使用するときの主なものは、「開演前の注意事項※」、「休憩後の始まりの案内」、「終演後の御礼」、その他には「アンケートのお願い」「物品販売の案内」等があります。

 基本的にはクラシックの演奏会ではアナウンスの使用はできるだけ少なくするのがよいでしょう。しかし最近は携帯電話を殆どの人がもっているために、「注意事項のアナウンス」だけはすることが多いようです。

※注意事項のアナウンスの原稿
「本日はご来場いただき誠にありがとうございます。皆様にお願い申し上げます。会場内での飲食、写真の撮影、録音、録画は、ご遠慮下さいますようお願いいたします。また携帯電話の電源はお切り下さいますよう、今一度ご確認をお願い申し上げます。」




ケータリング 

 コンサートにおけるケータリングとは出演者に対して、主にステージ裏でのケアを行うことです。出演者の出迎え、送り出し、出演者の食事の手配や飲み物の準備をし、当日、出演者が心地よく演奏に集中できるようにケアをします。終演後は控え室に忘れ物がないか、備品等は元通りになっているか等々気を配ります。

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