作曲家とは、音楽を作曲することを仕事としている人を指し、コンポーザー、ソングライターともいわれます。自作自演の歌手はシンガーソングライターといい作曲家とは呼ばれません。通常、自分が作った曲を他人に提供することを行うアーティストを作曲家と呼んでいます。
作曲家の活躍する場は、クラシック、ロック、ポップス、CMソング、携帯電話の着信音まで実にさまざまな分野があります。ポップスなどの場合は一般的には先に作曲家が曲を作り、出来上がった曲にあわせて、作詞家が歌詞をつけるというケースがほとんどですが、すでにできあがっている歌詞にメロディーをつけるケースもあるようです。依頼された曲のイメージや、その音楽を聴く年齢層、また、その曲を歌う歌手の声の質やイメージなどを考慮しながら作曲をしていきます。
作曲家になるためには、音楽系の専門学校や大学で作曲の基礎を学ぶことから始めます。特別な資格や免許は必要ありませんが、実力次第の世界なのでいかに新しいものを生み出し、世間の目を引くかがプロへの第一歩になります。
そして、レコード会社や音楽制作会社、作曲家プロダクションに作品を売り込んだり、作曲コンクールに応募するなどしてチャンスをうかがいます。バックバンドやスタジオミュージシャンなどの関連の仕事に就いて音楽プロデューサーに認められ、作曲を依頼されるというケースも少なくありません。
最近は音楽や楽器の基礎知識がなくても、パソコンで音づくりをすることができるようになりました。音楽のジャンルによって要求されるレベルは異なりますが、センスや才能があれば楽譜が書けるかは二の次という場合も多く、やる気があればチャンスは十分ある分野です。
なお、クラシック系の作曲家になるには、音楽大学の作曲専科で和声法や作曲法、管弦楽法などの基礎を学ぶのが一般的なコースです。楽器の演奏家から作曲家になる例もあります。
クラシック系の作曲家の場合はコーラスの指導や大学・専門学校で教鞭をとることも多いようです。いずれにしても作曲の仕事だけで収入を得ている人は少ないようです。
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