ベートーベンのピアノ名曲
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ「熱情」
このピアノ・ソナタ第23番ヘ短調作品57は第21番の「ヴァルトシュタイン」、第26番の「告別」と並んでベートーヴェンの中期ピアノ・ソナタを代表する作品とされ、また第8番「悲愴」、第14番「月光」と並んで、ベートーヴェンの三大ピアノ・ソナタとされています。
燃えるような激しい感情と寸分の隙もない音楽的構成から、ベートーヴェンの作品の最高傑作の中のひとつに数えられています。最も重要な作品のひとつとされています。「熱情」(アパッショナータ)というタイトルは、ハンブルクの出版社クランツの命名によるものですが、このソナタの持つ情熱的な苦悩は、このタイトルなくしても容易に想像できましょう。
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ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ「月光」
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調作品27の2「月光」はベートーヴェンのピアノ曲の中でも最も人気がある曲のひとつであり、8番「悲愴」、23番「熱情」と並んで3大ピアノ・ソナタと呼ばれることもあります。
ベートーヴェン自身はこのソナタを「幻想風ソナタ」と呼んでいましたが、詩人のルードヴィッヒ・レルシュタープが、「スイスのルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のようだ」とたとえたことで「月光」の名がついたといわれています。
第1楽章「アダージョ」、第2楽章「アレグレット」、第3楽章「プレスト」という3楽章で構成されており、静かな立ちあがりから、フィナーレへ向かって徐々に熱気、緊迫感を帯びていくという、独特の作風となっています。
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ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 「悲愴」
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第8番ハ短調作品13「大ソナタ悲愴」は第14番の「月光」、第23番の「熱情」と合わせてベートーヴェンの3大ピアノ・ソナタともいわれている初期の代表作です。
特に第2楽章の冒頭部分の叙情的なメロディは、テレビCMや歌詞をつけて歌われているほど(ビリージョエル、大竹しのぶ
etc)ポピュラーになっています。またこの曲はそれまでのピアノ曲とは異なり、人間的な感情の表現が豊かになっている点で、ロマン派音楽の原点とも言える作品です。
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ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」
ベートーヴェンの中期を代表するピアノ・ソナタです。中期の代表作である「熱情」とならび、最高傑作の1つにあげられています。この作品はベートーヴェンの才能を深く愛していたワルトシュタイン伯爵に献げられているため、「ワルトシュタイン」の愛称で広く親しまれています。
このソナタは、それまでのピアノ作品にはあまりない華麗で壮大な演奏技巧がふんだんに盛り込まれ、ピアノという楽器でなければ不可能というほどピアノに徹した作品となっています。
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ベートーヴェン:エリーゼのために
演奏時間は3分ほどの短いピアノ小品ですが、あまりにも有名なこの曲は、ピアノを習ったことがある方ならば、必ずと言って良いほど弾いた経験があるのではないでしょうか。
タイトルにある女性の名前「エリーゼ」が誰を指すのかという疑問には確かな答えが出ていませんが、彼がこの曲を贈り深い思いを寄せていたテレーゼ・マルファッティという女性は「エリーゼ」と似た名前ですから、この作品の「エリーゼ」とは実は「テレーゼ」ではないかと推測されています。
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