ドビュッシー:月の光
「ベルガマスク組曲」(全4曲)の中の第3曲です。ドビュッシーの作品の中で最も有名な曲の1つです。さまざまの編曲により色々な楽器で演奏されていますが、冨田勲によるシンセサイザー版は、アメリカで高い評価を受け、その後のシンセサイザー音楽ブームのきっかけになりました。
曲の完成度、美しさはさることながら、色彩豊かで幻想的な描写をしたこの作品は、日本でもアマチュアからクラシックファンまで、多くの愛好者がいます。 Amazonで試聴
CDはこちら
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
この「亜麻色の髪の乙女」はドビュッシーの全12曲からなる「前奏曲集第1巻」の8曲目にある曲で、第1巻中で最も有名な曲です。五音音階を効果的に使った旋律で、特有の和声づけなどによってドビュッシーならではの世界観を出しています。
静かで優しさに満ちたこの曲は世界中の人から広く親しまれています。またピアノ以外にオーケストラ曲としても編曲されています。 Amazonで試聴
CDはこちら
ドビュッシー:ゴリウォグのケークウォーク
組曲「子供の領分」の中の1曲です。ゴリウォグとは、イギリスの絵本作家アプトンの作品に出てくる黒人の人形で、あの"テディベア"のお友達のことです。ドビュッシーがこの曲を作曲した頃に、絵本の登場人物として活躍していました。
曲の出だしの特長的なシンコペーションがケークウォークのリズムです。ケークウォークは、クラシック・ラグの一種で、黒人社会で誕生した2拍子系のダンススタイルです。人形劇でも見るようなユニークで茶目っ気たっぷりの作品です。 Amazonで試聴
CDはこちら
ドビュッシー:2つのアラベスク
ドビュッシーの初期ピアノ作品の中ではもっともポピュラーな作品です。アラベスクというのは、アラビア風とか唐草模様といった意味を持つ言葉です。アラベスク第1番は繊細で甘美なメロディをもつロマンティックな曲です。
一般的にアラベスクというとこちらのことを言います。第2番は活発で明瞭なメロディをもつバロック調の曲です。どちらもみずみずしい抒情性に満ちた、親しみやすい作品です。 Amazonで試聴
CDはこちら
ドビュッシー:喜びの島
ロココスタイルの画家、ジャン-アントワーヌ・ヴァトーが描いた「シテール島への船出」にインスピレーションを受けて作曲されたと言われています。ピアノ一台でオーケストラの色彩感を表すかのように、装飾音やリズムの変化といった技巧を駆使して、きらめくように豊かな色彩の細やかな音を連ね、幻想的な愛の歓びを描き出しています。
ドビュッシーの数あるピアノ曲の中でも一際、豊かな色彩感や華やかさに満ちています。「のだめオーケストラ」でマラドーナ・ピアノコンクールの第2次予選曲になっています。 Amazonで試聴
CDはこちら
|